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日本画
日本画とは、千年以上にわたり日本独自の美的感覚と技法によって発展してきた絵画。
実際に日本画と呼ばれるようになったのは、西洋美術が日本に入ってきた明治頃とされており、洋画と区別するために呼ばれるようになりました。
西洋美術とは異なる独特の画材、技法、そして構図の取り方が特徴。
日本の自然、季節の遷移、神話や物語といったテーマを深く掘り下げながら、精神的な世界観を表現されています。
使用される画材や基底材
日本画の特徴的な要素の一つが、天然素材を使った画材。
日本画に使われる絵の具は岩絵具と呼ばれ、天然の鉱石や貝殻を砕いて粉にし、それを膠(にかわ)で溶かして使用されます。
この岩絵具は色の純度が高く、光の当たり方や見る角度によって異なる表情を見せるため、日本画に独特の深みと奥行きが生まれます。
また、墨も重要な素材のひとつ。濃淡や筆の強弱を駆使することで、陰影や質感を表現し、日本画の持つ静謐さと豊かな感情を引き出す役割を果たしています。
また、日本画の基底材(支持体)には和紙や絹が使われることが一般的で、これらの素材が作品に柔らかさや温かみをもたらしています。
和紙の吸湿性と柔軟性は絵具や墨が繊細に染み込み、紙そのものが色彩を吸収していくような表現ができます。
絹に描かれる日本画は透けるような質感を持ち、薄く重ねられた色彩が優雅で、繊細な仕上がりを生み出します。
こうした画材や基底材は、自然と共に生活をしてきた日本人の感覚と密接に結びついていることが特徴的です。
特徴的な構図や題材
日本画は構図においても独自性を持ち発展してきました。
西洋画が奥行きのある遠近法を重視するのに対し、日本画は俯瞰(ふかん)図や鳥瞰(ちょうかん)図といった平面的な構図が多く採用され、
立体的な奥行きよりも画面全体の調和やバランスが重視されています。
また画面の一部を大胆に余白として残すことで、観る人々に想像する余地を与え、その空間に物語すらも感じられます。
この余白は日本美術において非常に重要な要素であり、豊かな意味が込められているのが分かります。
日本画の題材もまた西洋美術と異なり、日本独自の文化や自然観が反映されています。
季節の移り変わりや植物、風景が主なテーマとして多く描かれ、四季折々の風景や花鳥画などは日本画の代表的なテーマです。
また、物語絵(絵巻物など)や仏教美術など、歴史的にも多くの宗教的・文学的な題材が描かれ、物語性や精神性が重視されています。
このような題材の選び方も、日本人が自然と調和し、そこに美しさや哲学を見出す精神性と深く結びついています。
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