洋画(海外作家)の作品一覧油彩 版画の販売
バーバリーアートスペースでお取り扱いしている作品
洋画 (海外作家)
洋画、すなわち西洋美術は、主にヨーロッパを発祥とし、古代から現代に至るまで独自の発展を遂げてきた美術の形式。
西洋美術は時代ごとに大きな変遷を重ね、宗教画、肖像画、風景画、抽象画といったさまざまなジャンルを生み出してきました。
以下に、西洋絵画の主要な様式を時代順にご紹介します。
1. 古代ギリシャ・ローマ美術
(紀元前8世紀~5世紀頃)
特徴:古代ギリシャとローマの美術は、人体の理想美とリアリズムを重視。彫刻を中心に発展し、人物や神々の姿を写実的に表現する技術が磨いた。絵画は主に壁画やモザイクの形で残され、日常生活や神話が題材として描かれる。
代表作:「ラオコーン像」「アウグストゥス像」などの彫刻作品。
2. 中世美術
(5世紀~15世紀)
特徴:キリスト教が支配的だった中世の美術は、宗教的テーマが中心で、象徴性や精神性を重視。ビザンチン美術は平面的でアイコニックなスタイル、ロマネスク様式は厚みのある重厚な表現、そしてゴシック美術はステンドグラスや教会装飾で華やかな様式が発展。
代表作:「聖母子像」や「キリストの磔刑」などの宗教画が多く、教会建築の壁画や装飾が中心。
3. ルネサンス
(14世紀~16世紀)
特徴:ルネサンス期には、古代ギリシャ・ローマの美意識が復興され、写実性と遠近法(パースペクティブ)が取り入れられる。人間中心主義(ヒューマニズム)が発展し、宗教画のみならず人物画や風景画も制作されるようになる。また解剖学の知識も取り入れられ、人体表現の精度が向上した。
代表作:レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」、ミケランジェロ「アダムの創造」、ラファエロ「アテネの学堂」。
4. マニエリスム
(16世紀後半)
特徴:ルネサンスのリアリズムから逸脱し、感情的で誇張された表現を重視。人体の不自然なねじれや奇妙なポーズ、色彩の大胆な使用が特徴的。ルネサンスの秩序に反発し、画家たちは独自のスタイルを追求した。
代表作:エル・グレコ「受胎告知」、パルミジャニーノ「長い首の聖母」。
5. バロック
(17世紀)
特徴:バロックは、ドラマティックで情熱的な表現が特徴で、光と影のコントラストを強調し、動きや力強さを感じさせる作品が多い。カトリック教会の影響が強く、宗教画を通じて信仰心を刺激する側面も。
代表作:カラヴァッジョ「キリストの召命」、レンブラント「夜警」、ルーベンス「十字架降下」。
6. ロココ
(18世紀)
特徴:バロックの華やかさを受け継ぎつつ、ロココはより軽やかで装飾的なスタイルが特徴的。貴族文化の中で愛されたロココ美術は、恋愛や遊び、庭園風景などをテーマに、パステル調の柔らかい色彩と優美なタッチで描かれた。
代表作:フラゴナール「ぶらんこ」、ヴァトー「シテール島の巡礼」。
7. 新古典主義
(18世紀後半~19世紀前半)
特徴:古代ギリシャ・ローマへの回帰を目指し、厳格な構図と理性的な美しさが特徴。フランス革命などの時代背景を反映し、英雄的なテーマや道徳性を強調した作品が多く残されている。
代表作:ジャック=ルイ・ダヴィッド「ホラティウス兄弟の誓い」、アングル「グランド・オダリスク」。
8. ロマン主義
(19世紀初頭)
特徴:新古典主義の理性主義に対抗し、感情や自然の荒々しさを描くことに重点が置かれる。ドラマチックな風景や、自由と革命を象徴するテーマ、異国趣味が流行し、人間の内面的な情熱や幻想的な世界が表現された。
代表作:ドラクロワ「民衆を導く自由の女神」、ターナー「戦艦テメレール」。
9. 写実主義
(19世紀中頃)
特徴:ロマン主義の情熱的な表現から離れ、ありのままの現実を描こうとする動きが写実主義。労働者や農民の日常生活がテーマとして取り上げられ、社会の現実や労働の尊さが率直に描かれている。
代表作:クールベ「石割り」、ミレー「落穂拾い」。
10. 印象派
(19世紀後半)
特徴:光と色彩の一瞬の変化を捉えることを重視し、外光の下での写生や短い筆致が特徴。日常の風景や自然が主題となり、従来の細部まで緻密に描く方法から離れて、色彩の響きや雰囲気が重視された。
代表作:モネ「印象・日の出」、ルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」。
11. ポスト印象派
(19世紀後半~20世紀初頭)
特徴:印象派の技法に対する個々の画家の独自のアプローチが特徴。ゴッホの力強い筆致、セザンヌの構造的な分析、ゴーギャンの象徴的な色彩など、個性が前面に出て、次世代のモダニズムに影響を与えている。
代表作:ゴッホ「ひまわり」、ゴーギャン「かぐわしき大地」。
12. キュビスム
(20世紀初頭)
特徴:ピカソとブラックが提唱した、物体を幾何学的に分解し、複数の視点から再構成するスタイルのこと。視覚的なリアリズムを離れ、抽象化を追求することで新しい空間表現を生み出した。
代表作:ピカソ「アビニョンの娘たち」、ブラック「ヴァイオリンとキャンドル」。
13. 抽象表現主義
(20世紀中頃)
特徴:第二次世界大戦後にアメリカで発展し、アーティストの内面的な感情や即興的な表現を追求。具象性を排除し、色や形そのものが感情やメッセージを表現する手段になった。
代表作:ジャクソン・ポロック「No.5, 1948」、マーク・ロスコ「No.14」。
14. ポップアート
(20世紀後半)
特徴:消費社会やメディアの影響を受け、大衆文化をテーマとした作品が多く見受けられる。日常的な商品や有名人の肖像をアートとして再構成し、商業的なイメージを取り込むことで、アートと生活がより近付いた。
代表作:アンディ・ウォーホル「マリリン・モンロー」、リキテンシュタイン「Whaam!」。
※13辺りから現代アートとして広く現在では捉えられています。
どんな事でもお気軽にお問い合わせください!
お電話でお問い合わせ
03-5820-8240株式会社バーバリーアートスペース
〒103-0004
東京都中央区東日本橋2-1-6 岩田屋ビル2階
TEL 03-5820-8240 / FAX 03-5820-8241
東京都公安委員会古物商許可 第306629702079