美術品や絵画に関係するブログを更新しております。
購入時の半額にも倍にも?絵画の買取価格が変わる理由
2026年11月05日「100万円で買った絵を売ろうとしたら、50万円になった」
絵画を売ろうとしたとき、購入価格と査定額の差に驚いたことはないでしょうか
買ってからそれほど時間が経っていなくても、購入価格を大きく下回ることがありますが、これは必ずしも作品の価値が急に下がったからではありません。
販売価格と買取価格は、そもそも違う考え方で決まっているからです。

販売価格と買取価格は、出発点が違う
絵画の販売価格は、作家本人や所属する画廊が価格を設定している場合もあれば、販売店が仕入れ価格などをもとに決めている場合もあります。
そして実際に販売するまでには、
額装。
展示や保管。
広告。
接客。
店舗や販売サイトの運営。
など、さまざまな費用がかかります。
販売する側の利益も必要です。
そのため、購入者が支払った価格のすべてが、そのまま作品の中古市場での価値というわけではありません。
一方、買取価格は別のところから計算します。
基準になるのは、
「この作品を今、いくらで再販売できるか」
です。
買取価格は、現在の相場から逆算される
例えば、ある作品を現在100万円程度で販売できるとします。
買取業者がその作品を100万円で買い取ってしまえば、同じ100万円で販売しても利益はありません。
実際には、買い取ってから売れるまで作品を保管し、販売するための費用もかかります。
すぐに買い手が見つかるとは限りません。
途中で相場が下がったり、値下げして販売したりする可能性もあります。
そのため、
現在いくらで売れそうなのか。
販売までにどのくらい時間がかかりそうなのか。
どの程度の費用やリスクがあるのか。
再販売するためにどの程度の利益が必要なのか。
そうしたことを考えて、販売できる金額から逆算して買取価格を決めます。
購入時の価格を基準にして、そこから何割引くという決め方ではありません。
買った翌日に売っても、購入価格より安くなることはある
ここは誤解されやすいところです。
昨日100万円で購入した作品だからといって、今日100万円近くで買い取ってもらえるとは限りません。
作品の相場が昨日から今日で下がっていなくても、販売価格と買取価格の間には最初から差があるからです。
作品や購入経路によっては、購入価格の半額程度の査定になるケースもあります。
これは絵画だけに特有の話でもありません。
ブランド品や自動車などでも、新品として販売されている価格と、業者が中古品として買い取る価格は同じではありません。
絵画も基本的な仕組みは似ています。
購入価格には販売するまでの費用や利益が含まれている。
買取価格は、そこから再び販売して利益を出せる金額でなければならない。
この違いがあるため、購入してすぐに売却しても査定額が下がることがあります。
時間が経って、購入価格を上回ることもある
もちろん、すべての作品が購入価格より低くなるわけではありません。
購入してから時間が経つ間に、作家の評価や市場での人気が大きく上がることがあります。
過去にはそれほど高くなかった作品が、その後、以前より高い価格で取引されるようになることもあります。
その場合は、購入価格に近い査定額になったり、購入価格を上回ったりする可能性もあります。
反対に、購入当時は人気があった作品でも、その後の需要によって相場が下がることがあります。
つまり、査定するときに重要なのは、
「昔いくらで買ったか」
ではなく、
「今、その作品がいくらで取引されているか」
です。
同じ作家でも買取価格は変わる
現在の相場を見るときも、作家名だけでは判断できません。
同じ作家でも、
原画か版画か。
どのシリーズか。
どんなモチーフか。
制作時期はいつか。
サイズはどのくらいか。
状態はどうか。
などによって、取引される価格は変わります。
ネットで同じ作家の作品が100万円で販売されているのを見つけても、自分が持っている作品も同じ価値とは限りません。
また、ネット上に表示されている販売価格と、実際に売買が成立している価格が同じとも限りません。
査定では、できるだけ条件の近い作品や現在の取引状況を見ながら判断します。
絵画そのものの価格がどのような要素で変わるのかについては、こちらの記事でも詳しく説明しています。
→ 絵画の価格はどう決まる?
購入価格が分からなくても査定できる
相続した絵画や、かなり以前に購入した作品では、
「いくらで買ったのか分からない」
ということもあります。
購入価格が分からなくても、査定はできます。
現在の作品の状態や作家、技法、市場での取引状況などを確認して査定するためです。
当社では、作品の画像からでも絵画・美術品の査定ができます。
購入価格が分からない作品や、現在どのくらいの価値があるのか知りたい作品でも気軽にご相談いただけます。
→ 絵画・美術品の買取・査定はこちら
売却するか、譲るか、処分するか迷っている場合は、こちらの記事でも絵画の手放し方を整理しています。
→ 絵画を手放したいとき、どうする?買取・譲渡・処分の違い
まとめ|購入価格と買取価格が違うのは、不自然なことではない
絵画の購入価格と買取価格は、同じ基準で決まっているわけではありません。
販売価格には、作品を販売するための費用や利益が含まれています。
一方、買取価格は、現在の市場で再販売できる価格から、販売にかかる費用やリスク、利益などを考えて決まります。
そのため、買ったばかりの作品でも購入価格より査定額が低くなることがあります。
反対に、購入後に作家の評価や相場が上がれば、以前より高く評価されることもあります。
買取価格を見るときに基準になるのは、過去の購入価格ではなく、その作品が今どのくらいの価格で取引されているかです。
どんな事でもお気軽にお問い合わせください!
お電話でお問い合わせ
03-5820-8240株式会社バーバリーアートスペース
〒103-0004
東京都中央区東日本橋2-1-6 岩田屋ビル2階
TEL 03-5820-8240 / FAX 03-5820-8241
東京都公安委員会古物商許可 第306629702079





