中根寛

プロフィール

中根寛
Hiroshi Nakane

1925年～2018年。

愛知県出身。

点描表現で、繊細に風景画を描いた洋画家。

勲三等瑞宝章、紺綬褒章受章者。

1925年に愛知県に生まれる。

岡崎師範学校に入学し小学校教師となるが、24歳頃に東京藝術大学 第1回生として、美術学部油画科に入学。

安井曾太郎、硲伊之助、寺田春弌、伊藤廉、そして林武に師事する。

また小磯良平、山口薫、牛島憲之らの指導も受け、西洋画の巨匠らの下で学ぶこととなる。

若手画家の同志らと共に黒土会を結成し、作品を制作しては毎年開催した展覧会に出品し続ける。

「腕を組む」、｢うみべ｣、｢布を持つ｣、「かげ」など。

1962年には現代日本美術展に「こかげ」を出品し、入選。

欧州に訪れた頃から、特徴的な穏やかで優しい点描表現で風景画を描くようになる。

スイスやスペインなどヨーロッパだけでなく、エジプト、中国、インドなどへ訪れる。

また東京藝術大学卒業後は助手などを務め、

同大学の美術学部助教授、教授、学部長となり、その後名誉教授となる。

美術教育にも力を注ぐ生涯となる。

代表的なモチーフ

風景画

年譜

1925年 愛知県 生まれ。

1949年 東京藝術大学 美術学部油画科 入学。

1952年 林武に師事。

1954年 東京藝術大学 美術学部 専攻科に進級。

1955年 東京藝術大学 美術学部 副手となる。

1957年 東京藝術大学 美術学部 教務補佐員となる。

1958年 東京藝術大学 美術学部 同助手となる。

1959年 同大学の若手画家 同志らと共に、黒土会を結成。

1962年 現代日本美術展にて「こかげ」が入選。

1963年 東京藝術大学 美術学部 専任講師となる。

1968年 初めての個展を開催する。

1969年 東京藝術大学 美術学部 助教授となる。

1969年 ヨーロッパ・エジプトに訪れる。

以後、世界各地への取材旅行を行う。

1978年 東京藝術大学 美術学部 教授となる。

1986年 東京藝術大学 美術学部長となる。

1994年 紺綬褒賞を受章。

1999年 勲三等瑞宝章を受章。

2000年 中根寛画業50年展を開催。

2018年 ご逝去。(享年92歳)

↑中根寛作品TOPへ